美容外科 – お顔(Face)の悩み改善
あご(あごの整形)
ヒトの下あごは「オトガイ隆起」と呼ばれる、特徴的な出っ張りによって前に出ています。
しかし、西洋人と比べて、日本人を含むアジア人はオトガイ隆起の突出が不十分で、あごの小さい人が多い人種です。
あごが出っ張っておらず、引っ込んでいると、横から見て口元が前に出ているように見えてしまいます。さらに、幼い頃は可愛らしく見える小さいあごも、加齢に伴って二重あごが目立つようになったり、締まりのない顔に見えやすくなったりするため、美しい横顔とされる「Eライン*1」ができません。
*1Eライン:エステティックラインのこと。横から鼻先とあご先を直線で結んで、口元がやや内側か同じくらいに入ると、美しい横顔とされる。
また、オトガイ隆起を含む、あご周りは骨で構成されているため、セルフケアではあごの形を変えることはできません。
「美しい横顔になりたい」「あご先を長くしたい」など、あごの形を整えたい場合には、医療機関での治療が必要となります。
当院ではあごの整形術として、「あごを作る治療(切開法/非切開法)」の2種類のメニューをご提供しております。
なお、施術ではできるだけ傷跡が目立たなく、ダウンタイム*2は短くなるよう配慮しています。お気軽にご相談ください。
*2ダウンタイム:腫れや赤みがなくなって、これまでのような日常生活を送れるようになるまでの時間
あごの整形とは?
あごの整形術として、オトガイ隆起が不十分なあごに対して、あごを作る「あご形成」があります。
あご形成によって、あごができると「口元の出っ張りが目立たなくなる」「丸顔が改善されてシャープな印象に変わる」「上品そう」など、あごのラインが少し変わるだけでも横顔に自信が持てるようになります。
また、あご形成術に二重術や鼻整形など他の治療法を組み合わせることで相乗効果が期待でき、誰もが美しく感じる「黄金比」により近づくでしょう。
あご形成術の概要
あごの形を整える「あご形成」は、横顔のライン(Eライン)を整える治療法です。
あご形成には、皮膚を切る「切開法」と切らない方法「非切開法」の2種類があります。
図:理想的なEラインとあごが後退している人のEライン イメージ
あごの整形のメリット:
あごの形やフェイスラインを整える、整ったEラインに近づく、丸顔が改善できる、シャープな印象や上品な印象を作る、二重術・鼻の整形などとの併用で相乗効果が生まれる
あごの整形のデメリット:
腫れ・赤みなどの一時的なダウンタイムがある、費用がかかる
当院のあご形成術
あご形成の治療法には、大きく分けて皮膚など組織を「切る方法(切開法)」と「切らない方法(非切開法)」があります。
当院では、切開法として「あごプロテーゼ」、非切開法として「糸による埋没法」を行っています。
切開法「あごプロテーゼ」
切開法では、あごの先にシリコン製プロテーゼを挿入して、下あごを作りEラインを整えます。挿入するプロテーゼは心臓の人工弁・人工関節の素材として使われている医療用シリコンなので安全性が高い素材です。
なお、プロテーゼ挿入のため皮膚切開が必要となりますが、下唇の内側(口腔内)を3cm程度切開して挿入するので、外から傷跡は分かりません。
なお、挿入後は溶ける糸で縫合するので、抜糸不要です。
当院では、患者さまに合わせてプロテーゼの加工および挿入するポケットの作成を行うなど、プロテーゼが安定するよう工夫して施術しております。
また、患者さまのご希望に寄り添いながら、施術後の美的観点も配慮してデザインのご提案をさせていただいております。
施術時間:約40分
ダウンタイム:1週間~1か月
リスク・合併症:痛み、腫れ、内出血、傷跡、感染、プロテーゼのズレ・露出など
切開法(あごプロテーゼ)のメリット:
希望の形に合わせてプロテーゼを加工できる、半永久的な効果、非切開法と比べて立体感あるあごが作れる
切開法(あごプロテーゼ)デメリット:
腫れ・赤みなどの一時的なダウンタイムがある、費用がかかる、非切開法と比べてダウンタイムが長い、手術に伴う痛み・内出血・感染リスクなどがある
その後、溶ける糸で縫合します。
図:あごの整形(切開法)イメージ
非切開法「糸による埋没法」
プロテーゼ挿入には抵抗があるが、ヒアルロン酸注射のようなプチ整形では物足りないという方におすすめしたいのが、「糸による埋没法」です。
糸による埋没法は下あごに糸を入れて、あごの骨周囲の軟部組織に結んでシャープなあごに成形します。
糸は目立ちにくく、さらに外科手術で使われているナイロン製の溶けない糸を使用するので、安全性・耐久性に優れており、半永久的な効果が期待できます。
施術時間:約15分
ダウンタイム:1週間程度
リスク・合併症:痛み、腫れ、内出血、感染など
非切開法(埋没法)のメリット:
皮膚を切開しない、傷跡が残らない、プロテーゼ挿入と比べてダウンタイム・施術時間が短い、半永久的な効果
非切開法(埋没法)デメリット:
費用がかかる、時間経過に伴って糸が緩んでくる可能性がある、プロテーゼ挿入と比べてボリュームは出しにくいので変化が少ない
図:あごの整形(非切開法)イメージ
あご形成をおすすめしたい方
あごの整形術は、次のような方におすすめです。
切開法
- あごが引っ込んでいる
- 口元が前に出ている
- 横顔に自信を持ちたい
- 二重あご・丸顔を改善したい
- フェイスラインをシャープな印象にしたい
- ケツあご(割れあご)*3を改善したい
*3ケツあご:正式には「割れあご」。あごの真ん中に凹みができてお尻の様に見える。 - 半永久的な効果が欲しい
- 以前、あごにヒアルロン酸注射をしたことがある
非切開法
- 引っ込んでいるあごを前に出して横顔美人になりたいが、切開(プロテーゼ挿入)には抵抗がある
- ダウンタイムが取れない
治療の流れ
当院ではカウンセリング料や初診料は不要ですので、患者さまのお悩みやご希望をお気軽にお聞かせください。
医師が患者さまのあごのラインを詳しく診察した上で、ご要望に「あごの整形治療が適しているのか?」「適した術式は何か?」についてお話しさせていただきます。
また、施術の流れ、治療リスク・麻酔方法・注意点についても、詳しくご説明させていただきます。
※治療内容にご納得いただいてから施術を行います。
カウンセリング当日の施術をご希望される場合には、あらかじめお申し出ください。
事前のお申し出がない場合、お受けいただけないことがございます。
当院では、「ダブル麻酔」に対応しています。
極細針を用いた局所麻酔(痛みを抑える注射)に加えて、ご希望があればオプションとして笑気麻酔(鼻から吸うタイプの不安を和らげる鎮静麻酔)もしくは体の負担が少ない「静脈麻酔」(意識レベルを低下させて眠らせる麻酔)をすることも可能です。オプションはそれぞれ予約制で笑気麻酔5,500円(税込)、静脈麻酔66,000円(税込)となります。
※痛みの感じ方には個人差があるため、少し痛みを感じる方もいらっしゃいます。
当院では患者さまのあごの状態(皮膚の厚さ・脂肪量など)を考慮しながら、さらに傷が目立ちにくいよう独自に工夫・改良したデザインで施術をしています。また、全体的なバランスなどを調整して、自然で美しい仕上りとなるよう努めています。
- 切開法(プロテーゼ):口の中を切開してポケットを作り、プロテーゼを挿入します。術後2~3日はテープ固定が必要となります。(施術時間:約30分)
- 非切開(埋没法):下あごに針で糸を通して結び、前方に引き上げてあごを作り出します。(施術時間:約15分)
腫れや組織を落ち着かせた後、ご帰宅となります。
また、痛みについては痛み止めでコントロール可能です。
施術後の腫れ・内出血などが気になる方は、施術の際にあらかじめマスクなどをご持参いただくと良いでしょう。
施術後の過ごし方
- 切開法では施術当日のメイク・洗顔・入浴・アルコールはお控えください。
※顔を濡らさないようにして、ぬるま湯での短時間シャワーはOK。ただし、触る・濡らすなど施術部位への刺激はお控えください。洗顔や施術か所へのメイクは、固定テープ除去後(約3日後)からOKです。歯磨き・刺激物や硬い食べ物の摂取は施術1週間後よりOKです。 - 非切開法では、施術当日より顔を濡らさないようにシャワー浴OKです。
ただし、洗髪・入浴は翌日以降から可能です。 - 施術部位に赤み・熱感などがある場合には、飲酒・運動など血行が良くなる行為をお控えください。
- 痛みや腫れなどを抑えるためのお薬をお出しするので、服用してください。
- 頭を高くして眠るようにすると、腫れを軽減しやすくなります。
- 切開法では施術後1週間程度、強く腫れることがありますが、次第に落ち着きます。
術式に関わらず、施術1か月後に経過観察を兼ねて、診察をさせていただいております。
※モニター様でない場合、特に問題なければ「診察なし」でも構いません。
あご形成の注意点
プロテーゼ挿入では、施術後1か月程度、頬杖・うつぶせ寝を避ける
プロテーゼは挿入後1か月程度で安定していきます。
※完全固定には3~6か月程度かかります。
施術直後はまだ安定化していないので、施術1か月程度は頬杖をついたり、うつ伏せで寝たり、あごに集中して長時間力が加わるような行為を控える必要があります。
しかし、適切な位置(骨膜下)に挿入した上で安定化してくる施術1か月以降は、そう簡単にはプロテーゼはズレません。
プロテーゼがズレるような力とは、一般的に交通事故など極端に強い衝撃があごにピンポイントでかかる、力が集中して長時間プロテーゼにかかるなどです。
当院では患者さまのご希望に寄り添いながら、施術後の美的観点も配慮した治療法のご提案に努めています。
よくある質問
ブラックライトの下では、歯や白いシャツなど白いものは光って見えます。シリコンプロテーゼ自体も白いので同じように発光します。
しかし、当院のあごプロテーゼでは、適切な場所(骨膜下)に適正な高さのプロテーゼを入れるので、基本的に皮膚から透けてプロテーゼが光ることはありません。
一方、歯医者さんでの一般的なレントゲンや矯正治療などの際に撮影されるセファログラム(頭部X線規格写真)において、撮影範囲にあごが含まれる場合には写る可能性があります。
ただし、人間ドックなどの頭部CT・MRI検査では、あごは撮影範囲内に含まれていないので、写りません。
いずれの場合もプロテーゼが写ることによる診断や治療の弊害は起こりません。
いわゆる「しゃくれ」とは、下あごの歯全体が上あごの歯全体よりも前に出ている状態のことです。
あご形成は、あご先を前に出して「あご先の印象を変える施術」となりますので、しゃくれた印象にはなりません。
ご不安な方は無料カウンセリングの際に、お気軽にお尋ねください。
切らないあご形成では、傷跡といっても針穴が一時的にできる程度の傷ですので、さほど目立ちません。
また、腫れは施術2~3日程度で次第に落ち着いてきますので、次の日からお仕事をされる方もいらっしゃいます。腫れている間はマスクで隠されると、周りの方から気づかれにくいでしょう。
担当医師からのひとこと
日本人は顎が小さく、それによりフェイスラインや顎下がたるんでしまう方がいらっしゃいます。
お顔全体のバランスがありますのでまずはご相談ください。