美容外科 – 身体(Body)のお悩み改善

胸(人工乳腺・シリコンバッグ)

女性の魅力的なパーツの一つとして、ふっくらしたバストに憧れる方は多いですよね。
胸の大きさは、主に女性ホルモンの分泌量や遺伝などの要因による「乳腺の太さ」の影響を受けるとされ、マッサージなどのセルフケアだけでは、希望するようなボリュームアップや形を整えることは難しいです。そんなお胸のお悩みを改善する方法として、美容外科ではシリコンバッグ・生理食塩水などの人工乳腺の挿入による「豊胸術」を行っています。

いくつかある人工乳腺の中でも、現在主流なのが「シリコンバッグ」です。
シリコンバッグには様々なサイズ展開・形があるので、ご希望の大きさや形をしっかり実現することが可能です。当院では、従来のシリコンバッグと比べて、伸張性・弾力性・密着性を高めて、柔らかく自然な形が実現できるよう改良・品質向上されたEstablishment Labs(エスタブリシュメント ラブス)社製「Motiva2(モティバ2)」を採用しております。

豊胸(人工乳腺・シリコンバッグ)とは?

シリコンバッグ挿入による豊胸では、患者さまのご希望に合わせてバッグを決定します。シリコンバッグは様々なメーカーから発売されており、メーカーによって異なりますが、150cc前後~700cc以上の大きなサイズまで1度にボリュームアップすることができます。(目安:100ccで1カップのサイズアップ)
そのため、シリコンバッグ挿入術は、2カップ以上大きくしたい方に特におすすめです。
一方で、「しこり・石灰化などの合併症リスク」「「バッグの寿命問題」が存在するため、メリット・デメリットをよくご理解いただいた上での施術が大切です。

なお、シリコンバッグのメーカーや種類によって、加工方法・形・質感などに違いがあり、医療機関によって採用しているシリコンバッグは異なるので注意が必要です。
また、切開場所(バッグの挿入口)やバッグを入れる場所(バッグの留置場所)は、患者さまのご要望・体形によって選択されることが多いです。

豊胸(人工乳腺・シリコンバッグ)の概要

シリコンバッグによる豊胸術は、脇の下もしくはお胸の下を3cm~4cm程切開して、バッグを挿入する治療法です。
近年、豊胸術には脂肪注入・ヒアルロン注射といった非切開(切開をしない)方法がありますが、サイズアップの限界・不向きの体形・メンテナンス問題もあるため、依然として世界で数十万人の方が受けている人気の美容外科治療なのです。

とはいえ、「シリコンバッグの安全面や形・硬さなどについて心配」という方もいるかもしれません。
現在のシリコンバッグは外膜を何層にも重ねて強化しています。万が一、バッグが破れてもシリコンが広がらないようなにジェル状構造(コヒーシブシリコン)となっているため、漏れ出る心配がありません。
また、従来のシリコンバッグにあった硬さ・不自然な形になる問題についても、現在はよりソフトな触感と自然に近い動きとなるように品質改善されています。

一方で、シリコンバッグは体にとっては「異物」なので、生体防御反応としてカプセル拘縮によるしこり・石灰化リスクがあります。さらに、長期使用ではバッグの交換が必要となるケースも起こり得ます。

当院では、「高い技術力」と「的確な層に無駄なく挿入する手技」により、シリコンバッグ挿入で起こり得るリスク(しこり・石灰化など)をできるだけ回避して、自然で美しいバストとなるような施術に努めております。なお、シリコンバッグの交換対応も行っております。お気軽にご相談ください。

豊胸(人工乳腺・シリコンバッグ)のメリット:他の豊胸術と比べて大幅にボリュームアップ可能、定期的なメンテナンスは不要、痩せている方に適応可能、一度でガラッと印象を変えられる、問題が起こった時に取り除くことができる
豊胸(人工乳腺・シリコンバッグ)のデメリット:一時的に痛み・腫れなどのダウンタイムがある、費用がかかる、硬さ(しこり)やお肌にデコボコが出ることがある、シリコンバッグには寿命がある、加齢に伴いバッグが目立つことがある

<シリコンバッグの種類>

現在、豊胸術に使用されているシリコンバッグは、表面加工や形によっていくつかのタイプに分けられます。

(画像引用)Motiva Ergonomix2®イメージ|Establishment Labs
https://motiva.health/patients-implant-overview/

<表面加工>

  1. スムースタイプ
    【触感】つるつる・滑らか
    【メリット】マッサージ効果によって、自然な触感・動きに近づけることができる
    【デメリット】術後のマッサージが必須、体質によってカプセル拘縮の発生リスクが高まる
  2. マイクロテクスチャータイプ
    【触感】ザラザラ
    【メリット】術後マッサージが不要、組織に馴染みやすいのでカプセル拘縮*1(しこり)を起こしにくい
    【デメリット】医師の手腕によってはスムースタイプよりもやや硬く仕上がることがある
    *1カプセル拘縮:バッグ挿入によってできた被膜(カプセル)が必要以上に厚くなった状態。硬さ(しこり)や変形の要因となる。体質の問題もあり、完全防止は難しい。

<形>

  1. ラウンド型(おわん型)
    丸みを帯びたバッグ。バスト上部にボリュームがない方・バストが小さい方・バストが垂れている方に適しています。
    【メリット】柔らかさが出る、バスト上部にボリュームが出る
    【デメリット】立っているときにバッグ上部の輪郭が出やすい(デコルテからの流れが不自然に見えることがある)
  2. アナトミカル型(しずく型)
    バスト下部にボリュームがある、涙のしずくのような形をしたバッグ。ある程度バストがある方に適しています。
    【メリット】立っているときはデコルテから自然に繋がる、
    【デメリット】横になると不自然に見えることがある、バストが垂れている方には不向き
  3. ハイブリッド型(おわん型+しずく型)
    立っているときはアナトミカル型、横になるとラウンド型になるバッグ。
    【メリット】重力に逆らわないで姿勢に合わせた自然な動きとなる、バストの大きい方向き
    【デメリット】特になし

    シリコンバッグの形イメージ

    図:ラウンド型

    図:アナトミカル型

    図:ハイブリッド型

当院での豊胸手術(人工乳腺・シリコンバッグ)について

当院では、現在「Motiva Ergonomix2®(通称:Motiva2)」のシリコンバッグを使用して施術を行っております。Motiva2は重力に合わせて動くので、立っているとき・寝ているとき、それぞれの姿勢に合わせた自然な見た目を作り出します。

シリコンバッグの挿入位置

シリコンバッグ挿入による豊胸術では、「乳腺下法」と「大胸筋法」の2種類の術式があります。当院では、患者さまの体型やご希望によって、バッグ挿入の位置(大胸筋下/乳腺下)を選択しています。

乳腺下法

乳腺の下にシリコンバッグを挿入する方法。Aカップ以下の方・痩せ型の方には不向きです。

【メリット】バッグの動きや柔らかさがよく出る、谷間ができやすい、大胸筋下法よりも短いダウンタイム、垂れている胸でも適応
【デメリット】乳腺・皮下脂肪が少ない痩せ型の方はバッグと分かりやすい、硬くなりやすい、仰向けになると不自然な形になりやすい、カプセル拘縮が起きると分かりやすい

大胸筋下法

大胸筋の下にシリコンバッグを挿入する方法。Aカップ以下の方や痩せ型の方におすすめの術式です。

【メリット】乳腺・皮下脂肪が少ない痩せ型の方でもバッグとバレにくい、自然な形となりやすい、乳腺下法と比べてカプセル拘縮が分かりにくい
【デメリット】乳腺下法と比べ触感が硬い、術後の痛みが強い、谷間は作りにくい

左:乳腺下法
右:大胸筋下法
図:シリコンバッグ挿入による豊胸術の術式イメージ

エルゴノミクス「Motiva2」の主な特徴

当院で施術に使用しているシリコンバッグ「Motiva2(テクスチャードタイプ)」は、自然さ・柔らかさ・安全性などあらゆる点において「ベスト」だと考え、選択しております。
主な特徴は、次の通りです。

  • 自然な見た目
    立っているとき(立位)にはアナトミカル型(しずく型)、寝ている状態ではラウンド型(おわん型)となる、ハイブリッド型のバッグです。重力に逆らわず、自然な見た目を作り出します。
  • 品質改良された強度と耐久性
    バッグの外膜は6層と強化されており、強い衝撃が加わっても容易に破れない構造です。
  • ジェル100%のバッグの中身
    バッグの中にはジェルが100%充填されているので、バッグ表面に「シワ」ができにくい仕様です。
  • 向上した安全性
    万が一、破れた場合でもジェルが外に出てくる心配はありません。
  • しこりの発生を軽減させる「シルク表面加工」
    テクスチャードタイプのバッグでも表面に施されているザラザラが粗いバッグは、摩擦によってカプセル拘縮が起こりやすいリスクがありますが、シルクのように滑らかな特殊加工をすることで、拘縮を軽減させます。
  • バリエーション豊かなサイズ展開
    シリコンの容量だけでなく、バッグの横幅や高さにも複数サイズをご用意しています。そのため、約350種類もの豊富なサイズの中から、ご希望に合わせて選ぶことが可能です。
    当院では200cc~250ccのバッグが人気ですが、700cc以上にも対応しております。
  • マイクロチップが内蔵されているバッグも選択可能
    当院では、バッグの中にマイクロチップ(米粒サイズ)が埋め込まれているシリーズをご選択いただくことも可能です(追加料金なし)。チップの中にはモティバの製造番号などのデータが記憶され、専用の機械でデータを読み込めるので、使用中に何か不具合が合ったときなど正確なバッグデータを確認できます。なお、マイクロチップは、レントゲンやMRI検査に影響を及ぼさないよう製造されていますが、マンモグラフィー検査や精密なレントゲン検査ではチップが写ります。

施術時間:約2時間
ダウンタイム:1週間~1か月
リスク・合併症:痛み、腫れ、内出血、感染、傷跡、拘縮、出血など

シリコンバッグ挿入による豊胸をおすすめしたい方

シリコンバッグによる豊胸は、次のような方におすすめです。

  • とにかく大きくしたい(2カップ以上)
  • 効果を長持ちさせたい
  • 左右の胸のサイズ差が大きい
  • サイズにこだわって、豊胸したい
  • 出産・授乳で、胸が垂れたりしぼんだりしてしまった

症例写真

当院で「シリコンバッグ挿入による豊胸術」をお受けになった患者さまの症例です。
こちらの方は、痩せていることにより他院にて豊胸手術を断られてしまったようでした。
シリコンバッグを入れて、お胸にしっかりボリュームがでました。

当院では、女性医師によるシリコンバッグ豊胸術も行っております。
シリコンバッグ挿入による豊胸術は、痩せている方やほとんど乳腺がない方(Aカップ以下)に対しても大幅なボリュームアップ・形の調整が可能で、理想的なお胸を実現します。
男性には相談しづらいお悩みも、女性医師にお気軽にご相談ください。
※女性医師の施術をご希望される場合には、あらかじめ「女性医師希望」とお申し出ください。

<費用>¥770,000(税込)

リスク・副作用・合併症:痛み、腫れ、内出血、感染、傷跡、拘縮、出血など

治療の流れ

step 1医師による診察・カウンセリング(無料)

当院ではカウンセリング料や初診料は不要ですので、患者さまのお悩みやご希望をお気軽にお聞かせください。
医師が患者さまのお胸を詳しく診察した上で、ご要望に「シリコンバッグによる豊胸術が適しているのか?」「どのくらいの大きさ(高さや形)を選べばよいのか?」についてお話しさせていただきます。その際、見本用シリコンバッグをご用意しておりますので、シリコンバッグの触り心地や大きさのイメージをご確認いただけます。
また、施術の流れ、治療リスク・麻酔方法・注意点についても、詳しくご説明させていただきます。なお、治療内容にご納得いただけた場合、ご希望があれば、術前検査として健康状態および感染症チェックなどのための血液検査を併せて行います。
※カウンセリング当日の施術をご希望される場合には、あらかじめお申し出ください。
事前のお申し出がない場合、お受けいただけないことがございます。

step 2麻酔

シリコンバッグ挿入による豊胸術は、「硬膜外麻酔(背骨の中にある硬膜外腔に麻酔薬をいれる局所麻酔)」および「静脈麻酔(意識レベルを低下させて眠らせる麻酔)」とのダブル麻酔にて行っております。お勧めはしておりませんが、ご希望があれば「硬膜外麻酔のみ」での施術も可能ですので、お申し出ください。
なお、麻酔は予約制となり、費用は硬膜外麻酔55,000円(税込)、静脈麻酔66,000円(税込)です。
※痛みの感じ方には個人差があるため、少し痛みを感じる方もいらっしゃいます。

step 3施術

当院では、脇の下もしくはお胸の下を3cm~4cmほど切開して、バッグを挿入します。(施術時間:約40分)
わきの下のシワに沿って切開するので、傷跡が目立ちにくいです。
挿入後は、切開口を縫合します。
※ご希望があれば、アンダーバスト下からバッグを挿入することも可能です。医師が目視で直接血管や神経を避けて挿入できるので、安全性が高くなります。

図:バッグ挿入イメージ

また、「ケラーファンネル」と呼ばれる、生クリームの絞り口のような挿入補助器具を使用して、挿入時の皮膚損傷を抑えながら、スムーズに挿入することも可能です。
ケラーファンネルによる挿入はアメリカFDA(日本の厚生労働省のような位置づけ)にて、安全性や有効性が認証されています。(オプション:+22,000円税込)
メリット:最小限の切開口で挿入できる、バッグ挿入がスムーズなので施術時間の短縮が図れる、体への負担が少ない、皮膚損傷を抑えることによる感染やカプセル拘縮発生リスクの低下

図:ケラーファンネルを使ったバッグ挿入イメージ

step 4院内安静

お胸にガードルやバンド固定を行います。
なお、当院では施術後すぐに覚醒するよう麻酔量を調整しておりますが、覚醒時間には個人差があります。そのため、ふらつきなどの心配がなくなる1時間程度、院内で安静にしていただいてからのご帰宅となります。また、痛みについては痛み止めでコントロール可能です。

<施術後の過ごし方>

  • 施術当日は、入浴・上半身シャワーNGです。
    ※ただし、当日は下半身のみシャワー可能。全身のシャワーは3日後から、入浴は抜糸後(施術後約1週間)からOK。
  • うつぶせ寝・激しいスポーツは3週間程度お控え下さい。
  • お胸のバンド固定を抜糸まで行っていただきます。
  • 一時的に注入部分の熱感・腫れ・痛みを感じることがありますが、1週間程度で落ち着きます。
    ※万が一、違和感が続くようでしたら炎症を起こしている可能性があるため、治療が必要となります。速やかにご受診ください。
  • 術後に痛み・内出血がみられる場合がありますが、2週間程度で解消していきます。
  • 痛み止め、止血剤、抗生剤などのお薬をお出しするので、服用してください。
  • 術後3か月程度、ワイヤー入りブラジャーの使用は控えてください。

※術後1か月検診の際、状態によってはスポーツブラやパット付きキャミソールの着用がOKとなる場合があります。

step 5経過観察

術後は、3回のご通院をお願いしています。
3日後(ガーゼ交換・診察)、1週間後(抜糸)、1か月後(経過観察)
※なお、モニター様でない場合、特に問題なければ、1か月後は「診察なし」でも構いません。

シリコンバッグ挿入による豊胸術の注意点

シリコンバッグは劣化することにより、入れ替えが必要になる可能性もある

近年、シリコンバッグ素材や手術技術の向上によって、シリコンバッグの耐用年数が長くなってきていますが、多少なりともシリコンバッグの劣化は起こります。
劣化タイミングは人によって異なるので、使用期限が決められているわけではありません。

なお、アメリカFDAでは、「人工乳腺は生涯のデバイスではない」とする見解*2が示されています。
*2 (参考)豊胸手術について知っておくべきこと|FDA
https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/what-know-about-breast-implants

何十年と何事もなく使用できる方がいらっしゃる一方で、施術10年前後で何らかの不具合を訴えられる方が一定数いらっしゃいます。

そのため、バッグの寿命はだいたい10年前後と思っておくと良いでしょう。

当院では、他院で挿入したバッグの入れ替えも行っております。お気軽にご相談ください。

高齢になるほど、シリコンバッグの形が強調されやすくなる

加齢に伴い、デコルテは痩せていき、乳腺組織の萎縮、皮膚と脂肪が下がっていきます。
そうなると、バッグの入っている部分だけは痩せないので、バッグの存在が目立つこととなります。バッグ自体やお体に異常がなくてもバッグを除去したり、サイズを小さいものに変更したりする必要が出てきます。また、長期的なボリュームアップを期待するなら、別の治療法(脂肪注入・ヒアルロン酸)を検討する必要があります。
当院では患者さまの状況に応じて、別の治療方法のご提案をさせていただくことがございます。

よくある質問

シリコンバッグは、レントゲンに写りますか?

シリコンバッグは、レントゲンに写ります。
しかし、脂肪と同様にボヤ~と薄く写る程度ですので、診断には影響を及ぼしません。
ただし、カプセル拘縮が起こり、石灰化すると、くっきりと白く写ります。
※撮影条件によっては、ごくわずかにバッグの輪郭が写る可能性があります。また、マイクロチップ内蔵型の場合には、チップは写ります。

ただし、CTやMRI検査などの精密検査、乳がん検診の際には、医師に「シリコンバッグ挿入による豊胸術を行った旨」を申告する必要はあります。特に、申告せずにマンモグラフィー検査を行った場合、バッグが破損する恐れがあります。

妊娠を希望しています。妊娠・出産・授乳には問題ありませんか?

特に問題はありません。
母乳は乳腺の中の主に「血液」で作られ、乳管を通って乳頭から出ていきます。
シリコンバッグを注入する場所は「乳腺の下」もしくは「乳腺の下の大胸筋と小胸筋の間」なので、直接乳腺に影響を及ぼしません。

とはいえ、授乳後にお胸がボリュームダウンしたり、形が崩れてしまったりすることは、よく起こるため、授乳期の後に豊胸術を受けるという選択肢もあります。
出産・授乳で垂れたり崩れたりした形を整え、美しさを取り戻すことができます。
将来の授乳が心配な方、お気軽にご相談ください。

脂肪注入やヒアルロン酸注射による豊胸との違いは、なんですか?

脂肪注入やヒアルロン酸注射でも、シリコンバッグ挿入と同じように豊胸が期待できますが、シリコンバッグ挿入との大きな違いは、「切開の有無」「効果の持続期間」「メンテナンスの有無」「大きさ」です。

切開の有無

脂肪注入……非切開
ヒアルロン酸注射……非切開
シリコンバッグ挿入……切開

脂肪注入やヒアルロン酸注射は、お胸を切開せずに注射での施術となります。
ただし、脂肪注入では注入する脂肪を採取する目的で、太ももやお腹などに小さな切開・縫合が必要となります。
一方、シリコンバッグ挿入では、シリコンを入れるために、わきの下かアンダーバスト下の切開が必要となります。

素材の耐久性

シリコンバッグ挿入>脂肪注入>ヒアルロン酸注射

シリコンバッグは、トラブルがなければ半永久的です。一方、ヒアルロン酸は約1年、脂肪注入は体質にもよりますが、定着したものは数年以上となります。

メンテナンスの有無

脂肪注入……不要
ヒアルロン酸注射……必要
シリコンバッグ挿入……必要

脂肪注入はメンテナンス不要となります。
しかし、ヒアルロン注射では時間経過とともに吸収されていくため、効果を維持するためには定期的な注射が必要です。
また、シリコンバッグの定期的なメンテナンスは不要ですが、バッグが破損した場合には摘出・交換が発生します。

サイズアップできる大きさ

シリコンバッグ挿入>脂肪注入>ヒアルロン酸注射
シリコンバッグ挿入ではシリコンの容量により、最大8カップくらいまで(元の体型や余剰皮膚の具合にもよる)サイズアップすることができます。
一方、脂肪注入やヒアルロン酸注射では、しこり・石灰化リスク軽減のため、半カップ~1、2カップくらいまでが目安です。

いずれの方法にもメリット・デメリットが存在します。是非、無料カウンセリングにお越しください。
医師がご相談者さまのお胸の状態を詳しく診察して、「ご要望に適している治療法」についてアドバイスさせていただきます。お気軽にご相談ください。

シリコンバッグ挿入でどのくらいまで大きくできますか?

自然な範囲で大きく出来るバッグ容量は、患者さまの体つきなどにより異なります。日本人の方では通常200cc~300ccくらいがベストです。
しかし、「多少不自然になっても、大きく見せたい!」という場合は、バッグ形状の変更によって、より大きく見せることが可能です。
挿入するシリコンバッグのサイズが大きくなるほど、高度な技術を要しますが、当院では700cc以上にも対応しております。
実際にお体を拝見し、お胸の状態などを詳しく診察させていただいた上で、ご希望のサイズを伺い、具体的な大きさを決めていきますので、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。

担当医師からのひとこと

脂肪注入と迷われている方、しっかりサイズアップしたい方、きれいな形を重視したい方、脂肪注入では満足できなかった方、他院では断られてしまった方などお胸のお悩みがございましたら、まずはご相談ください。