フェイス(切開)リフトの失敗例と原因|やり直しを避けるためのポイントと相談先の選び方
年齢を重ねると、お顔の皮膚にはたるみやシワが出てきます。それらを根本から改善する施術がフェイスリフトです。
「フェイスリフトを試してみたいけど失敗が心配」という方も多いのではないでしょうか。今回は、施術を受けることに心配があり、一歩を踏み出せないでいる方に向けて、フェイスリフトの失敗例や失敗しないためのポイントを解説します。
フェイスリフトとは
簡単にいうと、お顔の皮膚を含めた複合的な組織を引き上げてシワやたるみを改善する効果のある施術のことです。具体的にどのような方法があるのでしょうか。メリットとデメリットと共にみてみましょう。
切開リフト(切るフェイスリフト)
まずは切開リフトという方法です。日本ではよく行われている施術で、こめかみや耳の周り~後ろの生え際付近を切開し、たるんだ組織を引き上げる方法です。メリットとデメリットを中心にご紹介します。
メリットは、表在性筋膜(SMAS)から引っ張るため長い期間効果が持続し、即効性も高いので効果を感じやすいことが挙げられます。
デメリットは、ダウンタイムがあることです。皮膚を切開しているため1~2週間は痛みや腫れ、むくみなどの症状があります。
糸リフト(切らないフェイスリフト)
糸リフトというのは、皮膚を切開せずに皮膚の下に挿入し引き上げる施術方法です。この糸には小さなとげが付いており、そのとげが皮下組織に引っ掛かるので引き上げ効果が期待できます。
切開リフトに比べてダウンタイムが短いことがメリットです。施術直後から効果を実感できるのも魅力です。反対にデメリットは、効果の持続期間が数ヶ月程度と切開リフトに比べると短いことです。
フェイスリフトで起こりやすい失敗例
他院での施術後に失敗されたのではと悩み、当院に相談される方もいらっしゃいます。ここではフェイスリフトで起こりやすい失敗例をご紹介します。
引きつれ・不自然な表情
皮膚を引っ張りすぎると、引きつれが起こったり、不自然な表情になったりしてしまいます。原因としては医師の技術的な問題が考えられます。1ヶ月程度で目立たなくなることが多いですが、改善が見られない場合は再手術となる場合もあります。
耳周りの傷跡が目立ってしまう
切るフェイスリフトである切開リフトの場合、どうしても傷跡ができます。通常は目立たない部分を耳の形に沿って切開するのですが、耳の前を一直線に切開したり、耳介の後面から大きく離れたりするデザインでは、さらに目立ちやすいです。
左右差が気になる仕上がり
人の顔は左右非対称であることがほとんどです。表情のクセや筋肉、骨格などが原因で、左右対称の方はほとんど存在しないと言われているほどです。これは切開リフトでも修正はできませんが、通常はまったく問題なく仕上がります。
たるみが十分に改善されない
フェイスリフトを受けても、たるみが十分に改善されていないと悩む方もいらっしゃいます。医師の技術力不足、または事前に仕上がりのイメージをカウンセリングで正しく伝えられていなかったことが原因であることが多いです。
フェイスリフト失敗の根本原因はどこにある?
せっかく受けたフェイスリフトで後悔しないためには、失敗の原因を知っておくことが大切です。
根本の原因としては、フェイスリフトへの誤った先入観があります。
- ・切開すれば引き上がる
- ・たくさん皮膚を切除すればいい
術式にもよりますが、切開してもたくさん皮膚を切除しても皮下剥離をたくさんしても、それだけでは引き上がらないのです。
医師の経験・技術力不足
失敗の原因として多いのが、医師の経験・技術力不足です。患者様一人ひとり異なるお顔の状態や理想に合わせた施術には、確かな技術力が必要です。
残念ながら、医師なら誰でも十分な技術力を持っているとは言えない現状があります。
クリニックを選ぶ際には、信頼できる医師がいるか、実績は豊富か、口コミはどうか、術中写真や長期経過の症例写真の有無などをしっかりと確かめることをおすすめします。
皮膚だけを強引に引き上げる施術設計
フェイスリフトは、皮膚の奥にある表在性筋膜(SMAS)を持ち上げ自然な仕上がりを目指すものなので、皮膚だけを強引に引き上げるのは不適切です。
皮膚だけを強引に引き上げる施術設計は、不自然な仕上がりや引きつれなど失敗につながります。医師の技量不足という点では前述した原因と同じです。
患者の適応を見誤った施術
経験が浅い医師だと、患者様のお顔の状態や希望などに合わない施術をしてしまう場合があります。その結果、思っていたのとは違う仕上がりになってしまうのです。
失敗しないフェイスリフトのためには、丁寧な事前カウンセリングが必要不可欠です。時にはフェイスリフトが患者様にとって最適ではないと判断し、他の治療法をご提案することもあります。
術後の不適切なケア
帰宅してからもフェイスリフトのダウンタイム中に医師の指示や注意事項を守らないと、回復が遅れたり、思わぬトラブルにつながったりすることがあります。術後一週間は、入浴や飲酒・激しい運動など血行が良くなる行為を控える、などクリニックから伝えられた注意事項をしっかりと守りましょう。また、タバコは血流を悪くするため、手術後1 ヶ月は禁煙をお願い致します。
フェイスリフト後の経過スケジュール
フェイスリフトには一定のダウンタイムがあります。どのような経過をたどるかご紹介します。
術後~1週間|腫れが目立つ期間
施術当日の化粧・洗顔・入浴・アルコールは禁止です。翌日以降、シャワー浴は可能ですが、入浴や飲酒・激しい運動など血行が良くなる行為は施術後1週間程度控える必要があります。また、喫煙も術後1ヶ月程度は禁止です。
術後1週間はまだ赤みや腫れが目立ちます。
できれば1週間程度はフェイスバンドの使用が必要です。
1~3週間|内出血が薄くなる時期
1~3週間で内出血や腫れが自然に薄くなります。
当院では、術後1週間で抜糸・経過観察のためにご来院いただいています。
抜糸が必要ない施術の場合受診は必須ではありませんが、経過チェックをうけられることをおすすめします。
3か月以降|仕上がりが落ち着くタイミング
3か月以上経過すると、仕上がりが落ち着いてきます。傷跡がほとんど気にならなくなるのもこの時期です。個人差はありますが、6か月から1年後くらいまでつっぱり感が多少残る場合があります。
フェイスリフトの失敗を防ぐためのチェックポイント
せっかくの手術を成功させるためには、事前の情報収集とクリニック選びが何より大切です。フェイスリフトで失敗しないために押さえておきたいチェックポイントを3つご紹介します。
医師選びの基準
実はフェイスリフトは、美容外科の中でも高度な解剖学的知識と繊細な技術を必要とする手術です。「実績」や「症例写真」をしっかり確認することが大切です。
当院ではほとんど毎日施術を行っており、さまざまな施術にも対応しているため、患者様のご希望にあわせてフェイスリフトのメニューをご提案できます。
経験豊富で、誠実に話をしてくれる医師を選ぶことが、自然で美しい結果を得る第一歩となるでしょう。
「切るリフト」と「糸リフト」の違い
フェイスリフトには切開リフトと糸リフト、2種類の方法があります。それぞれの特徴や適応を理解しておくことで、満足度の高い仕上がりに繋がります。
切開リフトや糸リフトにもそれぞれ細かく種類があるため、メリット・デメリットを聞いた上でご希望の施術を受けることが大切です。
アフターケア・保証体制の確認
腫れや内出血、傷の治り、仕上がりの左右差など、何かトラブルが起きた場合に迅速に対応してもらえるかも大切なポイントです。
当院では術後1週間と1カ月には診察を行っております。診察につきましては、問題がなければ診察しなくても差し支えありませんが、基本的には検診をおすすめしています。
他院修正について知っておきたいこと
フェイスリフトの仕上がりに満足できず、施術を受けたクリニックとは別のクリニックで再手術を受けられる場合があります。これを他院修正と呼んでいます。
修正が難しい部分・限界
状態によっては、修正手術が難しい場合があります。不必要、不適切な脂肪吸引がされていないかなどにも注意しなければなりません。一度手術を受けた部位は組織が癒着している可能性があり、再手術をするには慎重な判断が必要です。
また、もともとフェイスリフトでは改善が難しいほうれい線や口の横のふくらみなどの部位については修正も難しく、他院修正でも満足のいく結果にはならない可能性があります。
タイミングの見極め方
他院修正を受ける場合、前回の手術から一定の期間をあける必要があります。
前述した通り、フェイスリフトの仕上がりが落ち着くには3か月以上かかります。見た目だけでなく、皮膚や組織が安定するのにも時間がかかるため、半年から1年ほどが目安でになります。ただし、お顔の状態に不安がある場合は、期間をおかずに一度医師にご相談ください。
再手術のリスクと注意点
再手術の場合、一度切開した部分を再度切開することになるため癒着や出血の程度などを見ながら慎重に施術する必要があります。その分一度目よりも難しい手術になります。
また、見た目に満足できずに他院修正を希望される場合、別のクリニックでも理想の仕上がりにするのは難しい場合があります。フェイスリフトの再手術で改善できること、できないことの説明をしっかりと受け納得した上で再手術を受けることをおすすめします。
再手術は確かな技術力があり、丁寧なカウンセリングを受けられるクリニックにご相談ください。
フェイスリフトに関するよくある質問
フェイスリフトに関するよくある質問をまとめました。
切開リフトの傷跡はどのくらいで目立たなくなりますか?
個人差もありますが、3カ月程度でほとんど気にならなくなります。当院の切開リフトの場合、耳のラインに沿ってできるだけ目立たない部分を切開しています。
効果はどの程度持続しますか?
術式によって大きく変わってきます。
スマスの下でリガメントを処理する「スマセクトミー法」や「ディーププレーン フェイスリフト(リガメント法)」ですと5~10年ほどの持続が見込めるでしょう。
仕事復帰の目安はいつ頃ですか?
術後1~3日は腫れやむくみが出やすい時期です。可能であれば抜糸をするまで、1週間程度お休みを調整されるとよいでしょう。
いつ修正を検討すべきですか?
術後の仕上がりや手術をした部分の組織が安定するまで、半年から1年ほど期間をあけることをおすすめします。ただし、お顔の状態に不安がある場合は、期間をおかずに一度医師にご相談ください。
当院のフェイスリフトが支持される理由
当院のフェイスリフトは、多くの患者様にご支持いただいております。
当院は美容外科歴10年以上の経験豊富な医師のみが、患者様のご希望に合わせてこまやかに対応しています。
たるみ度合いに合わせた個別設計
当院では多彩なフェイスリフトメニューをご用意しております。
たるみが少ない方と強い方ではおすすめする施術方法が変わります。また、年齢や骨切り手術、糸リフト、歯列矯正、抜歯、顔の脂肪吸引、極端な体重の増減の有無などを、事前のカウンセリングで丁寧にヒアリングし、最適な施術設計をさせていただきます。
傷跡が目立ちにくい縫合へのこだわり
傷跡を目立たないようにするために、当院独自の工夫とデザインで切開いたします。さらに当院オリジナルのテクニックを用いて丁寧に縫合します。術後にできるだけ傷跡を気にせずに日常生活を送っていただけるよう、細心の注意を払って施術しております。
複数種類の麻酔で痛みを最小限に
当院の医師は麻酔経験も豊富です。麻酔科標榜医・麻酔科指導医が在籍しており、安全管理も徹底しております。局所麻酔・笑気麻酔・静脈麻酔・全身麻酔、痛み止めや腫れ止め点滴など、痛みを最小限にできるよう対応可能のですので、痛みが不安な方もご相談下さい。
フェイス(切開)リフトの症例写真
| 施術名 | フェイスリフト |
|---|---|
| リスク | 痛み、腫れ、内出血、左右差、感染、神経障害等 |
| 価格 | 【フェイスリフト(Deep plane(リガメント)法)】 ¥880,000(税込) |
まとめ
フェイスリフトはお顔のたるみを根本から改善したい方におすすめの治療ですが、主に医師の経験や技術力不足が原因で失敗してしまうことがあります。
フェイスリフトを受ける際には、経験が豊富で確かな技術力のある、信頼できるクリニックをお選びください。
東京エビスクリニックでは、確かな技術力を持つ経験豊富な医師が、患者様おひとりおひとりに、丁寧に向き合いご満足いただけるフェイスリフトをご提供しております。
ぜひ一度ご相談ください。

